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Channel: ムルマンスク便り
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慰霊碑設置・追悼完走イベント

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 渡辺さんご一行が9月6〜11日までムルマンスク州に滞在し、慰霊碑供養と追悼完走イベントに参加されました。

 慰霊碑は9月5日、夜を徹して設置されました。自転車愛好家の皆様、お疲れ様です。
    

 予定では7日朝早くにムル発、14時頃には慰霊碑設置場所に到着するはずだったのですが、ムルマンスク市内は朝から土砂降り、ムルマンスク市をちょっと過ぎた国道M-18上で大規模工事に直面、迂回の流れに迷い違う道路へ入ってしまい・・・・そんなこんなで現地に到着したのは、18時頃でした。

 最初は最終野宿地点(カンダラクシャ市から南へ約30km)へ向かいました。GPSで辿っていきようやく到着。そこには、自転車愛好家仲間がすでに目印としてアマゾナイトという原石を置いていました。アマゾナイトはパワーストーンとして知られていますが、置いた本人曰く「オーロラの基本色に似ているから。弔辞で親父さんが『大剛はオーロラになって飛び回ってることでしょう』って言ってたんでしょ?だからそれに決めたの。」・・・・粋な計らいです。

 その後、慰霊碑が設置されている事故地点(カンダラクシャ市から南へ約20km)へ。ご一行、慰霊碑の大きさ(高さ約2m)にビックリされてました。富士山モチーフのモニュメント。近所にあり、生前よく登り、セブンサミット挑戦時にも高度に慣れるために登った、想い出深い山だそうです。その前の天然黒色花崗岩で造られた石碑には、レニングラード州の国道M-18で自ら撮影した大剛さん最期の姿と、生前口癖だったという『あの山の向こうには何が見えるんだろう、あの山に登ったらどんな気持ちだろう。』という言葉が刻まれています。
 ムルマンスク富士の登場です。
     

 予定時刻を大分過ぎましたが、完走イベントを始めました。
   


 2日目はオレネゴルスク市郊外にあるヴァルマ川畔からスタートしました。初日はM-18沿いを走行しましたが、2日目は参加者の安全を最優先に考え、トランスラップランディアと呼ばれるルートを走行しました。M-18はアスファルト舗装の広い道路ですが、トランスラップランディアはダートあり、砂地あり、草原あり、砂利道あり、全長125kmのハードなコース。でも、自動車は殆ど走ってないんですよ。自然にも囲まれエコロジーなルートです。マウンテンバイク使用の自転車乗りには楽しいルートですが、クロスバイクオンロード仕様の自転車を持参した横山さんにとっては過酷だったようです。 ※赤線がM-18、水色線がトランスラップランディア(写真左)、タイボラ交差点(写真中央)、キッツア橋(写真右)
      

 ムルマンスク市入口に到着した頃には、既に20時を回っていました。まだ白夜の名残があるので空は明るいです。
 途中、ショングイ町あたりから野良シェパードが現れ、ムルマンスクまで25kmぐらいあるのに元気に走ってずーっと付いてきました。(写真右)
   

 1日置いて、10日晩にムルマンスク最大の名所・アリョーシャの石像に20時頃また集まり、お別れ会をしました。石像は岬の上にあり冷たい風が吹いているのに、1時間半もその場所を離れずに温かい日露交流が繰り広げられていました。

            
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